お口や顎のトラブルを外科的治療で解決
口腔外科では、むし歯や歯周病とは違う病気や症状に対して外科的な治療を行います。
「顎関節症」「親知らずの抜歯」「口内炎(口腔粘膜疾患)」「ケガや事故による歯の破折や口腔内の裂傷」などが主な治療内容ですが、しっかりと検査・診断を行った上で、手術が必要かどうかを判断します。
口腔外科の主な治療内容
顎関節症
顎を動かすとカクカクと音が鳴ったり痛みを感じる、または口を大きく開けられない。
親知らず(埋伏歯)
埋まった状態の親知らずや、斜めに生えてしまった親知らずが痛む。または、周囲の歯茎が腫れて痛む。
口内炎(口腔粘膜疾患)
お口の中に触ると痛む小さなできものがある。または、お口の中の粘膜が赤くなってただれている。
良性腫瘍
お口の中の歯茎や粘膜、顎の骨などにできもの(腫瘍)がある。また、そのできもの(腫瘍)に痛みがある。
舌痛症
舌や歯茎に特に炎症やできものがないのに、舌がピリピリとしびれたり、焼けるような痛みがある。
外傷
事故などでお口の中が切れてしまった。ぶつけた歯がグラグラする、または抜けてしまった。
上記以外にも、様々なお口の症状に対応いたします。気になる症状があれば、まずはお気軽にご相談ください。
親知らずの抜歯
「親知らず」は正式には「第三大臼歯」と呼ばれる歯で、真ん中から数えて8番目の歯です。
18歳頃から生える歯ですが、全ての方が生えてくるわけではありません。中には1本も生えてこない方もいます。また、生える本数についても人によって様々です。1本だけの人もいれば、4本すべて生えてくる人もいます。
親知らずは、まっすぐ生えている分には特に問題はありません。
しかし、一番奥という磨きにくい場所に生えることから、むし歯や歯周病になりやすかったり、他の歯に悪影響を与えるような場合には、早めに抜歯をすることをおすすめします。
最近では、親知らずの生え方などの一定の条件によってはCTで保険が算定できます。
抜歯をおすすめするケース
- 歯がまっすぐ生えておらず、斜めや横向きに生えている
- 歯並びに影響を及ぼしている
- むし歯や歯周病などにかかっている
- 歯みがきがしにくい
- 歯茎から口臭がする
- 歯茎が腫れている
「親知らず」はとても磨きにくい歯のため、むし歯になりやすい歯です。むし歯や歯周病になる前に早めに受診するようにしましょう。
顎関節症
顎関節症の原因
「無意識に頬杖をついてしまう」「歯ぎしりや食いしばりの癖がある」「噛み合わせや歯並びが悪い」「1日中ガムを噛んでしまう」など、無意識な癖、生活習慣、噛み合わせ、ストレス、姿勢などによって、顎に大きな負担をかけてしまっている場合があります。
顎関節症は、これらの要因が複数重なり合って発症すると考えられています。
- 長時間のパソコン作業
- 長時間のゲーム
- ストレスによるイライラ
- 千切りなどの調理
- 下向きでスマホ操作
日常生活のこんな場面で無意識に顎に大きな負担がかかっています。
奥歯を食いしばらず、顎をリラックスさせましょう。
顎関節症チェック
- ものを噛むと耳の付け根やこめかみが痛む
- 口を開けたり閉じたりすると「カクン」と音が鳴る
- 口が突然開かなくなった
- 大きく口を開けても縦に指が3本入らない
- 会話や食事中に顎がだるくなる
これらに一つでも当てはまる方は、ぜひ一度お越しください。
口内炎
口内炎の原因(生活習慣によるもの)
- 睡眠不足やストレス
- 唾液不足
- お口が不衛生なことによる細菌の繁殖
- ビタミンや鉄分の不足
口内炎の原因(その他によるもの)
- 食べ物アレルギー
- 金属アレルギー
- ビやウイルスなど
口内炎についてのQ&A
口内炎ってどんな病気?
お口の中に小さな丸くて白いできもの(潰瘍)ができ、周りの粘膜が赤く腫れることが特徴です。
一般的には食事の際にしみる、食べ物が飲み込みにくいなどの症状が現れます。
疲労が溜まっている時や、風邪などで身体の抵抗力が弱まっている時に発生しやすい病気です。
どうやって治したらいい?
患部に軟膏をつけたり、お口の中を消毒して治療します。
また、毎日の歯みがきはもちろん、むし歯や歯周病の治療や予防をしっかりと行って、口内炎ができにくいお口の環境をつくることも大切です。
口内炎が治っても、またすぐにできてしまいます
上記でご紹介した原因以外にも、口内炎になりやすい体質の方がいます。
アレルギー体質の方や金属アレルギーの方が、歯の詰め物や被せ物によってアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。
これらの原因はどうしようもないですが、身近なことでできる口内炎対策としては、バランスの良い食事を心がけること、ビタミン不足にならないこと、規則正しい生活をすることが予防に繋がります。
歯ぎしり
歯ぎしりとは
歯ぎしりは、睡眠中に無意識に上下の歯をこすり合わせてしまう癖です。
また、睡眠中には歯ぎしりだけでなく、音を鳴らさずに歯を強く噛み締めてしまう癖がある方もいます。これらの睡眠中の癖を専門的には「睡眠時ブラキシズム」といいます。
最近では、日中の起きている間にも無意識に歯を噛み締めてしまっている方がいて、これを「覚醒時ブラキシズム」と呼んでいます。
歯ぎしりの原因
歯ぎしりの原因は、睡眠途中の覚醒、ストレス、遺伝、交感神経活動の亢進と考えられていますが、まだまだ不明な点も多いのが現状です。
また、運動神経の疾患や薬物によっても起こる場合もあると言われています。